ジュエリー制作の報告(エスキース)

エスキースというのは要は下書きのようなものである。前に述べさせてもらったが、私は製図を使わない。代わりとなるのがこのエスキースである。私のまだ作っていない作品におけるエスキースの数はおよそ200点以上になる。こうなると、今現在作っている作品は、すでに数年前にエスキースとして存在していたということになる。あえて、私はこの制作のやり方をこれからも続けていくつもりである。時間の流れというのは、ものの見方を大きく変えていくものである。だから、数年前のエスキースを今現在見てみると、多くの改善点がアイディアとして出てくる。すると、その数年前のものがまったく違った形になるのである。そして、その作品自体に深みが増すのである。だから、エスキースを書いてそれをそのまますぐに作ってしまうより確実性が増すのである。